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日本文化としてのマンガと妖怪:
辞書学の視点を交えて
プログラム概要
本講演は、今回の登壇のきっかけとなった『英語で案内する日本の伝統大衆文化辞典』出版の経緯と概要から始める。次に、「文化」と「文明」の関係について触れた後、日本文化の根底にある精神的要素として、自然崇拝、集団志向、詳細主義、非言語コミュニケーションを挙げる。具体例としては、美術工芸、建築、伝統的慣習、言語表現などを見ていきたい。さらに、その精神的要素の発現の一つであるマンガを取り上げ、辞書に見る定義を手掛かりに、東大寺正倉院に残された『大大論落書き』から、200巻を越えてなお発行され続ける『ゴルゴ13』まで、マンガの歴史を辿る。最後に、マンガの人気テーマの一つである妖怪について、生成AIがどの程度英語で説明できるかについて考察した研究を紹介する。
講演日時(会場)
2024年10月25日(金)15:30~17:00
オンデマンド配信スケジュール
2024年11月12日(火)~2024年11月30日(土)
登壇者
モリグチ ミノル
森口 稔
MORIGUCHI MINORU
長浜バイオ大学 非常勤講師
大阪生まれ、北海道大学卒。高校英語教師、英文雑誌記者、機械翻訳開発担当、テクニカルライター、実務翻訳者などを経験。現在は、大学非常勤講師として英語、日本語、日本文化などを教える。著書に『テクニカルコミュニケーションへの招待』『基礎からわかる話す技術』(共著)『日本語を書くトレーニング』(共著)、執筆・校閲等に関わった辞書に『三省堂国語辞典第7版』『ジーニアス英和辞典第5版』などがある。学術研究助成基金助成金・基盤研究(C)によって「非母語話者向け日日辞典のための定義記述語彙の検証と改良」を研究中。
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